salmontiskunの日記

高校卒業まで田舎育ちで、そこそこ世間的に評価の高い都内国立大学および大学院に進学、その後都内IT企業で企画事務担当として働くアラフォーサラリーマンのブログです。特にテーマは決めてませんが、奨学金返済、マインドフルネス、などなど、「精神的、経済的、肉体的に幸せに生きるためには・・・」というテーマでブログを書いていきます。

日大アメフト部、引いては日大の機構改革の行く末を抑制された節度ある態度で見守ろう

2018/5/24 日本大学アメフト部内田監督および井上コーチの会見の顛末

日本大学アメフト部内田監督、井上コーチによる昨日2018/5/23に行われた会見は、不遜な司会の一連の態度も大きな一因となり、日本大学側の組織統制そのものに致命的な問題があるという印象を与えるだけに終わり、ワイドショーの恰好のネタを提供するだけに留まった印象である。

日大アメフト部の監督、コーチ陣が指導者としてあるべき役割を果たしておらず、指導体制の刷新が必要不可欠というのは、これまでの報道を見る限り明白と言ってよいし、同様に日大の内部組織統制体制にも大幅なメスを入れる必要があるのは誰しもが認めることだと思う。

世論が直接的に肉体に損傷を受けた関西学院大学の選手や、加害者である一方日大指導陣の横暴の被害者でもある日大宮川選手に深く同情するのは当然である。また、本事件の実質的な責任者および加害者である日大アメフト部指導陣、ひいては指導陣を適切な管理配下に置かず、野放図な状態に置いた日本大学理事会の当局を厳しく批判するのもまた妥当と考える。

ただ、日大アメフト部指導陣や大学当局への批判は、直接関係ない第三者が行う場合は節度ある態度で行うべきで、またその批判が単なる自己満足ではなく、本件の真相解明や再発防止、今後の教訓につながるような建設的な提言であるべき、と強く思う。

いつものことながら、メディアがあるべき役割を果たしていない・・・

本来であれば、良識あるメディアが世論の過熱を抑制し、最終的なあるべき解決の方向に向かうのをメディアが間接的に支援する役割を果たすべきだが・・・ここ数字地のメディア報道の醜悪ぶりも目に余る。

メディアは、常日頃から商売として成立しうる(≒ワイドショーのネタとして視聴率が取れる≒大衆に受ける)ネタを探し求め、恰好のネタを見つけるやいなや、複雑な世の事象を単純な善悪二元論の物語に落とし込み、悪者をこれ見よがしに徹底的に悪者として描き、世論の怒りを必要以上に扇動し、事件の関係者全てを食い物にする。

今回の事件でも残念というか、必然というか、この傾向に全く変わりはなかった。

たとえば、ワイドショーの一部出演者のコメントは単純に自分がこの事件を通して感じたアメフト首脳陣や日本大学当局への強い怒りの感情を、口汚く罵ることで単にストレス発散しているだけに見えるものも多い。

その他、井上コーチの性的嗜好に関する憶測報道が一部メディアで見受けられたが、それなど本事件に全く関係がないし、便乗商法を目的にネット上の憶測に基づく記事を作成、配信したメディアに対して、「ジャーナリズムとしての本懐はどこにいったのか」と本当に嘆かわしく思う。

また、日大教職員の本日発表の声明によれば、一部メディアは日本大学キャンパス周辺をうろつき、本事件に直接関係しない日本大学在学生にコメントを求めるという暴挙に出ているとのこと。ある意味今回の事件に心を痛め、間接的な被害者ともいえる罪のない在校生に無神経にインタビュするなんて、良心が痛まないのだろうか。

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節度、品性を忘れずに批判しよう

まずは批判するにしても節度ある態度で、基本的には第三者委員会の徹底的な調査、および(もはやこの状況で期待するのは難しいかもしれないが)日本大学内部の良識ある有志による自浄活動、改革を静かに見守るべきと強く思う。第三者は。

自分のうっ憤を晴らすことを目的に口汚く罵りのコメントを出し、世論の沸騰に貢献することは、誰の得にもならず、とりわけ関学の選手、宮川選手の心の平穏に妨げになるであろうということは肝に銘じたい。