salmontiskunの日記

高校卒業まで田舎育ちで、そこそこ世間的に評価の高い都内国立大学および大学院に進学、その後都内IT企業で企画事務担当として働くアラフォーサラリーマンのブログです。特にテーマは決めてませんが、奨学金返済、マインドフルネス、などなど、「精神的、経済的、肉体的に幸せに生きるためには・・・」というテーマでブログを書いていきます。

第三者が取るべき「節度ある態度」とは -日大アメフト部事件 (続き)

第三者が取るべき「節度ある態度」とは -日大アメフト部事件 - salmontiskunの日記の続きである。
そもそも本事件において、詳らかにされるべき事象、今後の望ましい展開や最終的な帰結はどのようなものか。

本事件の根本的な原因を徹底的に調査し、その解決に向けたプロセスを白日の下に遂行していくこと

  • 日大アメフト部で今回の事件が起こった構造、根本的な原因を第三者委員会主体で徹底的に調査、分析し、明らかにすること。
  • 学校法人としての日本大学の内部統治体制に深刻な問題が存在すると判明した今、その権力構造、腐敗の状況を第三者委員会主体で徹底的に調査、分析し、明らかにすること

が最優先である。その上で

  • 日大アメフト部及び学校法人日本大学の組織内の問題の所在が特定された段階で、今回の不祥事の責任者含め題ある人物はその地位から更迭し、あるべき望ましい組織体制を一から刷新すること

が必要である。
日本大学職員組合2018/5/24付の声明で述べているように、上記プロセスは白日の下に晒された工程表に従って実施されるべきである。なお、問題ある人物の更迭や組織の刷新は、第三者委員会の強力な監督と厳しい監視の下、学校法人日本大学および日大アメフト部が直接の実施主体として遂行していく形になると思う。

ここで、本事件に直接関係のない第三者は、まず第三者委員会の調査結果、および今後の日本大学およびアメフト部の改革工程表の開示を待つべきである。「第三者委員会の立ち上げが遅い」、「改革工程表の提示が遅い」という事実に対する批判はしてよいし、すべきであると思う。が、日大アメフト部指導陣や日本大学法人本部に対しては、ここまで社会全体で批判*1が蔓延している今、わざわざ敢えて第三者が便乗する必要はないのではないか。
勿論、日大アメフト部や日本大学法人本部に大きな問題があるのは私も認める。最終的に両組織は一大刷新がなされるだろうし、場合によっては刑事、民事責任が負わせられる可能性もあるだろう。20歳という将来ある若者(宮川選手)のアメフト選手としての将来が断たれそうな今、義憤の感情の下で内田監督や日本大学組織そのものに対する怒りの気持ちを増幅させるのは私も理解できる。が、今現段階で内田監督その他のこれまでの言動(その中には根拠のない推測に基づくものもある)を批判したところで、異常な大衆の興奮状況(一種の魔女狩り)に拍車をかけるだけであり、一種の集団リンチに関わるだけにも思う。怒りのあまり、「集団リンチそのもの」が目的となってはならない。

繰り返しになるが、まず第三者委員会主導による詳細な事実関係、組織構造の本質的な問題が詳らかにされることが最優先である。第三者は明らかになった事実を把握した上で建設的な批判や提言を行う、また日本大学の改革の進捗状況を注意深く観察、批判していく、という地道なフォロー活動に勤しむべきで、それがあるべき良き市民の姿ではないかと思う。メディアの一過性の扇動的な報道に乗せられ、今現段階で分かりやすい悪者を罵ってストレス発散し、その後別の扇動的なニュースが現れた段階で、日大アメフト部のことは忘れ去り、別のわかりやすい悪者を罵る、という流れは望ましい姿とは思えない。

余談だが・・・少し前にメディアを加熱気味に賑わせていた相撲協会の事件、最近ほぼ忘れ去らたかのごとく・・・ですね。。

*1:という名の暴言や中傷も、本当に数多い。