salmontiskunの日記

高校卒業まで田舎育ちで、そこそこ世間的に評価の高い都内国立大学および大学院に進学、その後都内IT企業で企画事務担当として働くアラフォーサラリーマンのブログです。特にテーマは決めてませんが、奨学金返済、マインドフルネス、などなど、「精神的、経済的、肉体的に幸せに生きるためには・・・」というテーマでブログを書いていきます。

自分が幸せと思えば幸せだし、不幸だと思えば不幸である・・・たとえ多額の奨学金負債を抱えていたとしても

一言で言えば、「物は考えよう」ということに尽きる。高校大学大学院の学費を奨学金で賄い、卒業後に約500万程度を独力で払いきった自分の経験に限って言っても、奨学金の負債程度が人生に与えるマイナスの影響は、考え方一つでポジティブに乗り切れるものであったように思う。

断っておくが、自分自身が以下に述べていくような望ましい意識で日々過ごせているわけではないし、実際、奨学金返済記載中は、今以上に、過去の投稿で記載した通り、恨みつらみでいっぱいで、自分自身が自分の人生を不幸な方向に強いていた。その経験を踏まえても、少なくとも自分が置かれていた奨学金返済の状況程度は、考え方一つで精神的に楽になれるものであったし、もっとうまい生き方をしておけばよかったのに、と今でも勿体ない時間の過ごし方をしていたと思う。

月並みだが・・・自分が有しているかけがえのないものに意識を集中する

まずは、他人と比べず、他人が持っているものや他人の置かれた豊かな環境を羨まず、あくまで自分の状況や自分が持っている貴重なものに意識を置く。その考え方の訓練を日々意識的に行っていればよかったと思う。姉や、裕福な友人の状況と自分を比べたりせず、自分が持っていて、普段気づかないかけがえのないものを常に心にとめ、口に出す。たとえば・・・

  • 肉体的に五体完全に健康で、日々生活を行う上で何の支障もない。
  • 家族や身近な人々も同様に健康上大きな問題はなく、介護等の経済的負荷を負うこともない。
  • 自分のことを常に気にかけてくれる大事な家族*1や、友人が存在する。
    彼らは、自分に何か大変な事態が勃発したら親身になって助けてくれるだろうと信じることができる。
  • 当面破綻やリストラのリスクのない企業で働けている。質素に暮らしている限り日々の暮らしに何の問題もない。月々3万円程度の奨学金返済があるものの、奨学金返済は闇金と違って、万々が一の事態で返済に滞るような事態が発生したとしても、ただちに生活が破綻する恐れはありえない。
  • 1年に1回程度であれば趣味の海外旅行に行けるだけの経済的余裕もある。また、読書や映画鑑賞などの自分の趣味を過度に我慢しなくてもよい。
  • 色々問題こそあれ、戦争やテロの危険も低い安全でご飯の美味しい平和な国である日本で暮らせている。

・・・今こうして書き出してみるだけでも、当時は勿論、奨学金返済が無くなった点とそのほか数点を除けば、今も私は「自分が幸せだ」という言いきれるだけの数多くの要素が列挙できる。

たとえば、奨学金返済がなかったとしても、上記で列挙した要素がたとえ一つでも満たされなかった、としたら・・・自分を幸せだと思うことはもっと難しかっただろうし、そう思えば、500万の奨学金返済なんてなんて取るに足らないことであったのに、と今さらながら思うのだ。

人は元来、弱き者だし他人を羨む性を持っているし、自分の持っているかけがえのないものの存在を当たり前と思い、他人と比較して自分が持っていないものや、自分に足りないものへの意識を常に働かせ、その不足を満たそうとする。

健全な向上心に基づく健全な自己実現ステップであればまだしも*2、往々にしてそのような「欲しがり」は際限のない無意味な欲望の連鎖(一旦欲しがったものが手に入ったら、更に次のものを求め、その連鎖は際限なく続く)にはまってしまう。

常に他人と何かを比べ、不足分を欲しがっている状態、また自分が他人と比べて持っていない事実を羨んでいる状態、は、幸せな状態であるとは到底思えない。

本当に状況は人それぞれだし、人によっては考え方の転換が難しいのはわかっていて敢えて言うが、奨学金返済程度、であれば「自分が有しているかけがえのないもの」の存在に目を向けて、「自分が幸せだ」と信じられるだけで、生き方が多少楽になると思うし、何とか乗り切られるものだと思う。

自分が幸せと思える事実を列挙して幸せだと信じられれば幸せだし、不幸だと思える事実を列挙して不幸だと思えば不幸なのだ。前者の生き方の方が確実に楽だ。

*1:今でも自分の当時の振る舞いが恥ずかしいが、私がどんな非礼な態度をとっても、両親は常に私のことを思っていてくれ、何かと気にかけてくれた

*2:たとえば、スポーツ選手が自分より優れたトップ選手と自分とを比較し、足りない要素を分析、その差を府埋めていく、などは意味があると思う